補綴

補綴治療とは?

補綴歯科でいう補綴とは、歯が欠けたり、失われてしまった部分を人工物で補う事をいいます。むし歯や外傷などで歯の形が崩れた場合、歯にかぶせ物(冠 - かん)をして歯の働きを回復させる治療、そして、多くの歯を駄目にして咀嚼機能を失った患者様の場合、入れ歯を作製して機能回復させることなどを言います。

入れ歯治療

入れ歯治療の流れ

(1) 現在使用中の入れ歯の調整

入れ歯新しい入れ歯を作る前にやっておくことは、今使っている入れ歯の不具合をできるだけ取り除くことです、入れ歯完成までの期間は3週間〜1ヶ月以上かかることも多く、それまでの間使用できるように入れ歯を調整していきます。 患者さんの不具合の箇所やご要望を伺い、それに対する解決法などを説明しながら、入れ歯の調子を取り戻してきます。また、不適合な入れ歯によってできた粘膜の圧痕をとり、状態の良い粘膜にしていきます。

(2) 残っている歯の虫歯や歯周病の治療を行います(総入れ歯の場合を除く)

入れ歯を制作するにあたって、義歯の支えとなる歯の健康は非常に大切なことです。残っている歯の治療を行い、お口全体の状態を良くしたうえで、入れ歯の設計を決めていきます。

(3) 1回目の型取り(概形印象)

お口の型をとり、一本一本の歯の方向や状態、顎堤(あごの土手)の状態の型をとって調べ、入れ歯の設計を最終決定します。また、これより一人一人のお口に合わせた型枠(個人トレー)を作ります。

(4) 3で作った個人トレーを使用して最終的な型をとります(精密印象)

即製の型枠ではなく、一人一人のお口に合わせた型枠である個人トレーを使用し、周囲の頬、唇、舌の動きに合わせ、目に見えない筋肉に調和の取れた型をとります。入れ歯は、大きすぎても小さすぎても不安定になるもので、お口に合わせた大きさの型を、いかに精密にとるかが大切です。 型をとった「印象」に石膏を注ぎ、上下別々のお口の複製模型ができあがります。これが歯肉に接する部分の形になります。

(5) 噛み合わせを決める

噛み合わせ4で作った上下の模型の位置関係を決定する作業です。上顎、下顎の前後、左右的位置や高さの関係を決定します。これにより「噛み合わせ」が決定するわけですが、入れ歯にとってこれが最も大切なステップといっても過言ではありません。 適正な噛み合せは、入れ歯を安定させます。逆に、噛み合わせがずれていると様々な不具合が生じます。「噛む力」という大きな力をいかに入れ歯にとってプラスの方向へ作用させられるか?時間をかけて精密に噛む位置を決めていきます。 また、このステップでは顎の土手に対して、どの位置に歯を並べるかも決めていきます。前歯の出具合、唇からの見え方など、奥歯では舌や頬から受ける力を考慮して、バランスの良い位置を求めます。つまり、機能性と審美性のバランスのとれた噛み合わせを求めるステップなのです。 噛み合わせが決定した時点で、入れ歯に使用する歯(人工歯)の色調や形を決定します。

(6) 必要に応じてかみ合わせチェックのための検査を行います

噛み合わせが不安定な患者さんの場合は、ゴシックアーチ描記法やチェックバイト検査など細かい検査を行い、噛み合わせを決定します。

(7) 人工歯を仮並べして、噛み合せの状態や歯並びをチェックします

歯肉に見立てた赤いロウの上に人工歯を並べ、「噛み合せのチェック」「審美面のチェック」(特に前歯の歯並び)などを行い、問題があれば並べ替えます。この時点であれば歯並びの変更が可能です。

(8) 完成

入れ歯が出来上がります。適合状態、噛み合わせ、安定度、歯肉への当たりなどを調整したうえで、患者さんへ入れ歯をお渡しします。しかし、入れ歯の出来上がりは、入れ歯治療にとってはゴールではなくスタートです。これから失われた歯の機能を少しでも多く回復し、噛んでも痛くなく、できるだけ違和感のないように調整をしていきます。入れ歯が体の一部として機能したときが、本当の意味でのゴールといえます。 入れ歯の使い方、着脱法、お手入れ、保管方法について説明のあと入れ歯をお渡しします。注意を守って正しく使いましょう。

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